【機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦】公開初日に観て「ドズルマジやべぇ・・・」ってなった話
こんにちは。
興奮冷めやらぬ状態でキーボードをたたき始めた「とりあえず蒼い」の管理人aoi(@aoi_hatena)です。
というわけで観てきました!!【機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦】
このブログでは以前にちょろっとだけ僕がガンダムファンであることを公言した記憶があります(いつだったかは忘れた)。最近になってAmazon Prime会員であることを思い出し、プライム・ビデオで毎日映画を観るようになりました。
(Amazon Primeについてはコチラをご覧ください)
そこでちょうど見つけたガンダム作品の中にこの【機動戦士ガンダム THE ORIGIN】が4話まであったので、その面白さにドはまりしてイッキ観したことをきっかけに、今日公開の最新作【激突 ルウム会戦】を一番早い時間で観てきました。
今回は【機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦】を観て感じたことをを述べていきたいと思います。
※ちょっとだけネタバレあり
【機動戦士ガンダム THE ORIGIN】とは??
「ガンダム」自体の説明は必要ないでしょうが、【THE ORIGIN】をご存じない方もおられるかと思うので少しだけ説明を。
1979年TV放送された、日本ロボットアニメの金字塔『機動戦士ガンダム』。そのキャラクターデザイン・アニメーションディレクターの安彦良和が手掛けた、累計発行部数1,000万部を誇る大ヒットコミックス『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』が、ついにアニメ化!!
シャア・アズナブル —— のちにジオン公国軍のエースパイロット『赤い彗星』と呼ばれる男と、セイラ・マス —— 彼の妹の運命を決定づけた悲劇の始まりと過去が明かされる!
(公式サイト 作品の世界観より引用)
もとはマンガで描かれたいた話を映像化しようとなったことがきっかけの今作。
ものすごーく端的に言うと
「シャア・アズナブルは如何にしてシャア・アズナブルになったのか」
みたいな物語。
シャアがずっと主人公の話です。
【激突 ルウム会戦】とは??
宇宙世紀0079年、人類は宇宙ですら戦場に変えてしまった。
世界の人口の半数を死に至らしめた作戦を実行し突き進むジオン公国軍に対し、劣勢を挽回すべく圧倒的な戦力で挑む地球連邦軍、その裏で交錯するザビ家の陰謀。変えがたい運命に翻弄されるセイラ・マス、ジオン軍のパイロットとなってしまったランバ・ラルやハモン、サイド7で平穏に暮らすアムロやフラウの日常生活にも暗い影が訪れようとしていた―。
(ガンダムインフォメーションより引用)
今作は【THE ORIGIN】の5作目になります。
1~4作目までは「シャア・セイラ編」といい、シャアとその妹セイラを軸にした話が展開していき、この5作目の「ルウム編」では、ジオン公国が地球連邦に対して宣戦を布告した独立戦争「一年戦争」についに突入。その「一年戦争」の始まりである、ルウム宙域での会戦「ルウム戦役」を全2話で描いていく。
今作から一気に「戦争」へと主題がシフトチェンジしてきて、登場キャラの心情とその背景を考えながら観た結果、思うことがたくさんありました。
戦争に発展するまでの話を少し
(今作はジオン視点での物語です)
ジオン軍と地球連邦軍の対立を描いているんですが、ジオン軍は地球連邦軍からの独立をするために動いてきました。
それを認めない連邦軍はジオンに対し説得を試み、それが何年も続きました。その際に双方ともに犠牲者を出しながらの状態が続き、戦争の引き金になったのは
「出港する宇宙船(ジオン)と連邦軍の船の譲り合いができず事故につながった」
ことでした。
双方の譲らない姿勢がこの事故を引き起こし、それを見たジオンの民衆は
「連邦が悪い!!」
と叫びだし、結果としてこのささいな事故をきっかけに戦争への火ぶたが切られたのだった。
双方、今までの怒りが募りに募っていたがために戦争へと発展したんだと思います。
実際の事故や争いもきっと、起こった事実に対して第三者(民衆)はその瞬間の感情で動くものなんだと思います。
双方が損害を被っていることには目を向けずに、この事故を見た民衆の行動がまさにこれで
「連邦はジオンを潰すつもりに決まってる!!」
と怒りをぶつけ出しました。
たったひとりが言い出したその一言はすぐに全体に拡大し「連邦は敵である」と意識が変化していったのです。
そして戦争へ・・・。
心に残ったシーン
戦争が始まったばかりの作中の世界では、既に多くの殺し合いが行われていた。
いえ、正確には殺戮です。(登場キャラも同じ事を発言している)
連邦に対し宣戦を布告したジオン軍は一方的に連邦の基地や管轄地を攻撃していきます。抵抗しようにも突然の攻撃に対し何もできず殺されている光景はまさしく殺戮そのもの。ほぼ無抵抗な人間を容赦なく蹂躙するジオン軍に恐怖を感じました。
なかでもコロニー落としの内情を見た時は怒りなのか悲哀なのかわからない感情になりました。
宇宙に出た人間の新たな居住地コロニー(連邦の管轄)。ジオンはそのコロニーをまるごと地球に落下させることで戦争の勝利を企てていました。
(ここでコロニー内の風景が流れる)
コロニー内の住民はジオンとの戦争の有事に備えシェルターに避難することに。
ここである少年と少女が避難の前に愛を誓いました。
少年は「この戦争が終わったら地球の日本で一緒に桜を見よう」と少女に約束し、少女はシェルターへ避難していく。少年はシェルター外でジオンの攻撃に備えている。
するとコロニー落としを企てるジオンはコロニー内に毒ガスを流し、シェルター外の生物は皆殺しにし、コロニーの外側にジオンが設置したブースターを点火させ、コロニーを地球への落下軌道へ移動させました。そしてそのまま地球へ落下させた。
シェルター内の住民は外の様子をうかがい知ることなく、大気圏突入による影響でコロニーは分裂し、地球への落下による影響でコロニーはバラバラになった。
この結果、地球の半分の人口を死にたらしめたのだった。
(コロニー内の風景終わり)
初めてコロニー内の状況を見ました。
そこには当たり前のように人が住んでて、当たり前のように生活してて、当たり前のように生きてるんです。
その当たり前を冷酷に殺していくジオンの姿が観終えた今でも忘れられません・・・。
感じたこと
戦争は人を狂わせる
作中でシャアの妹セイラが言った一言
「戦争に善も悪もない、あるのは狂気だけ」。
戦争により人々の心は完全にマヒし、連邦は皆敵であるという一種の集団洗脳状態になってしまっています。
そうなってしまった人間がとる行動は一つ「敵の排除」です。
連邦を敵とするジオンの民衆は連邦に加担する者を武力によって排除しようとし、セイラはその対象となってしまいます。
今まで普通の街の住人だった人間が一変し、次々と人に襲い掛かる光景はまさに狂気でした。
特にドズル・ザビのある発言がヤバい
「同じ死ならジオン勝利のための意味のある死にしてやろうではないか!!」
と言い放った。(確かこんなふうなことだったと思う)
いやいやいやいやお前何言ってんだ。
なに勝手に人の死に価値をつけようとしてんだよ。何様だよ。
てかそもそもお前らが勝手に「コロニー落とすわ」とか言い出して「じゃまずはコロニーの人間殺しとく必要あるからとりあえず殺っとくか!!」みたいなノリで話を進めるな。サイコパス過ぎて開いた口が塞がらんわ。
勝手に人を殺す算段を立てて勝手に「その死には意味がある!!」だなんて豪語しだすなんてシャバの発想じゃない。
「それは悪魔のすることだ!!」(ランバ・ラル発言)
と言われて当然のことだよ。てかもう悪魔を越えて別のなにかだわ(語彙力不足)
コイツのこの発言もヤバいけど実はまだあって・・・。
中盤ドズルが家に戻り妻子に会った時、眠る子供を見て
「俺は何億人ものミネバ(ドズルの子)を殺した」
と猛省をし出します。
このとき僕は
「あ、まだコイツに人としての感情があったのか、よかったよかった」
と少しほっとしていたらドズルが急に
「そうか、大事なものを守れなかった連邦が悪いんだ!!」
と謎の開き直りをみせました。
いやいやいやいや違う!!違うわ!!自分の行いを急に正当化すんな!!!!
一人の人間殺すだけでもヤバいのに億もの人間を殺してるからなお前。
さっきまで「俺はなんてことをしてしまったんだ!!」と猛省して流した涙はどこにいった。サイコパスかお前。サイコパスだわお前。
そもそも戦争に勝つために「地球にコロニー落とそう」って発想(立案は兄のギレン)とそれを決行する行動力(実行はドズル)がほんとヤバい。僕がどれだけ思考に思考を重ねてもコロニー落とそうなんて発想出ないよ。
まとめ
ザビ家ヤバい。マジヤバい。ドズルほんとヤバい。サイコパス。
勝つためになんでもするって精神は勝負の世界なら完全にアウトではないと思うんですが、戦争となると「殺したもの勝ち」の世界になってしまうので、人がどんどん正常な判断ができなくなるのをこれでもかというほど見せつけられる作品です。
シャアの話ではあるものの、僕はどっちかというと「戦争」と「人の変化」が主題であるかのように思いました。
戦争=狂気の世界
ということがよくわかるアニメーション作品【機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦】。
ついにミサイルが飛んでくるようになってしまった日本国民の皆さん。いつまでも安心安全な世界なんてものは案外簡単に崩れてしまうものなのかもしれませんよ・・・。
ちなみに入場特典でシャアの色紙をいただきました。飾っときます。
以上。
ではでは。