aoiの部屋の屋根裏

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【探偵はBARにいる】を今さらながら観てみた(ネタバレ含む)

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こんにちは。

無事実家から送られてきたナスを食べきることに成功した「とりあえず蒼い」の管理人aoi@aoi_hatenaです。

ナスって油めっちゃ吸い取るよね。

 

 

先日こんなツイートを見かけました。

htt

 

ps://twitter.com/tantei_bar/status/898382933479743488

「あー、そーいえば前にそんなタイトルの映画あったなぁ」とふと思い出しました。

 

どうやら原作をもとにした実写映画だそうで、シリーズものとして人気なんだとか。

 

それはいいとして個人的に気になったのが、主演が大泉洋さんだということ。

 

実は僕、あの超人気ローカル番組「水曜どうでしょう」のファンなんです。

大学の頃にTSUTAYAで借りて以降、ずぶずぶとその面白さにハマってしまい、結局DVDを全巻借りてしまうほどでした。

この番組がきっかけとなり、大泉さんは役者(芸人ではない)としてのキャリアを重ねていき、今では北海道のスターとなりました。

 

そんな北海道のスターが主演の映画となると一度観てみたくなり、早速Amazon primeで【探偵はBARにいる】を視聴してみました。

 

今回は勝手に【探偵はBARにいる】をレビューしていこうと思います。

※若干のネタバレがあるのでご注意を

 

ストーリー

札幌の歓楽街ススキノで活躍する探偵のもとに、コンドウキョウコと名乗るナゾの女から「ある男に会い、彼にひとつ質問してほしい」という依頼が舞い込む。簡単な依頼のはずが、探偵はその直後に命を狙われ、不可解な事件に巻き込まれていく。

ちなみに今作は原作「探偵はバーにいる」を1作目とする「ススキノ探偵シリーズ」の第2作「バーにかかってきた電話」を映画化したもの。

 

キャスト

主演は大泉洋。役は「俺(探偵)」

その相棒は松田龍平。役柄は「高田」→「俺(探偵)」の相棒兼運転手で、北大農学部助手で空手の師範代で怠惰な男。

小雪西田敏行。などなど。

 

感想

ここがよかった

・いい意味で「でき過ぎていない」

どちらかというとB級感が漂うカメラアングルやセリフ回しに制作側の素人感みたいなものを感じた・

ビッグな作品とかの高い完成度ではなく、ちょっとダサめといっては少しおかしいが、ハキハキしすぎていない感じがすごくよかった。

激しいアクションシーンが少なく、下手にCGとかつかって演出をうまくごまかしているものがなにもなかったところも、個人的にすごく好感持てる。

 

・過激なシーンを隠さない

B級感というと語弊があるかもしれないが、昨今の邦画では殺人や発泡といった過激なシーンが描かれていないこと多い中、この作品(2011年作)は主演の大泉洋がボッコボコにされて、イケメン俳優とかによくある小綺麗ななぐられ顔とかではなく、ガチで殴られたかのような「お前ほんとに大泉洋か」と言いたくなるほど醜いレベルでボコられてる。

それに発泡や殺人のシーンにおいて、ここも隠すことなく盛大に血が飛び散り、かなりリアルに描かれている。中でも作中で悪い人がおばちゃんの足を躊躇なく発泡するシーンのリアリティは慣れていない人だとドン引きするレベルだった。残虐性とはこーゆーことかと思い知らされた。

 

このへんにうまく綺麗に見せようとかって無駄な考慮とかなく本気でリアルな作品を作っているように感じた。まぁ過激すぎて引く場面もあると思うけど・・・。

 

・ふつうに〇っぱいでてくる

作中で大泉がストリップバーにいって女体を堪能している様子もばっちり、何も隠すとこなく描かれている

このへんもB級感出てていいね。とりあえずありがとう。

 

・ストーリーと流れに関して

進め方がすごく上手かった。最後の最後まで真相が見えなかった。

劇中で依頼人の予想はできていた(大泉も勘ずいていたことを口にしている)が、最後までその人物が敵なのか味方なのかが見えてこなかった。持っていきかたがうまい。

またうまいとこが「依頼人はもしかして殺害された女性の妹??」と思わせるあの写真をだす演出の憎さというかトリック。あれで刷り込みが完成しているわけだ。

 

そして最後の披露宴でのシーンは圧巻。小雪の表情に引き込まれる。彼女の悲哀でも憎しみでもない、清々しいような表情で人を撃ち殺しまくる。

最後の大泉が真実に気づき札幌へ向かうために電車に乗り、そのなかで懺悔や後悔の念が強く感じられるシーンもすごくうまい。

 

ここがダメ

・声がちょっと遠い

劇中何度か俳優のセリフが聞き取りにくい場面があった。単純に小さい声で話しているのをマイクが拾えていないため「え、今なんて言った??」と思うことがあった。もしかしたら役柄のその心情的にそうなったのかもしれないが、もう少し伝わりやすくしてほしかった。

 

・相棒の松田さんの武術の技を見たかった

相棒の~は空手の師範代というキャラクターなのだが、その強さを披露するには少し戦闘シーンがもの足りなかったかなと思った。作品的にアクションものではないのは理解しているが、活躍の場をもう少し与えてほしかった。

 

 

まとめ

B級感漂うちょっとばかしディープな作品だったけど、ハードボイルドを描くという観点で観れば納得のいく面白い映画だった。

大泉洋が出ているからコメディ要素が多い」と思ってかかったらおみまいされてしまう本格派ミステリ作品となっている。

チープさの中に秘められたそのストーリー性に、きっと最後はやるせない気持ちになること間違いないだろう。今年の12月には最新作が上映されるようなので、それまでの間に1と2を観てみるのもいいかもしれない。